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「できる」は楽しい

ここ数年、ノイエの演奏会のチラシなどのデザインを担当しています。

最初に担当したのは2015年のサマーコンサート。
当時はWordで、モノクロで作っていました。
(今見るとフォントやら背景やら、いかんともしがたくダサい…)

2017年からは定演の印刷物一式を作るようになりました。
このとき初めてパンフレットを作ったのですが、これも思い返すとうーむむ。

2018年は他所のいいなと思ったチラシを参考に、レイアウトや色使いを考えるように(パクってはないですよ!)。
定演では昨年の演奏会写真を使い、クリスマスコンサートでは素材サイトから見繕い…と、この年にちょっとステップアップした感があります。

そして今年、デザインの本を何冊か買ってみました。
デザインというと何となく感性が大事というイメージでしたが、勉強してみると基本の型やセオリーがたくさんあります。
要素の配置の仕方、余白の取り方、フォント選びに配色…
自己流でやっていたときにはなかった引き出しが増えたり、逆に感覚的にこうするといいなと感じていたことが裏付けられたりと、たくさん収穫がありました。

今まさにサマコン・定演とチラシを作っていますが、
基礎を鍛える・勉強するということは、面倒くさいようで、上達するには早道だなと実感しています。

そして何より、上達すると楽しい。

少し前まで歌がこの逆の状況で、うまく歌えない→ストレスが溜まる・苦手意識がつく→さらにうまく歌えない のデフレスパイラルに入っていました。
これもボイトレ(むしろリハビリ?)に通うようになって、少しずつ症状が改善されてくると、気持ちの方もだんだん好転してきました。
「できる」ということは、メンタルやモチベーションにすごく影響を与えるものだなと自分自身で体感しています。
(心理学用語でいうと、自己効力感ですね)

さて、前置きが長くなりました。

本日6/9は兵庫県合唱祭の本番で、指揮を担当させていただきました。

本格的にノイエで振らせていただいたのが昨年のクリコンで、3月のPFK街頭コンサート、今回の合唱祭と3回目のステージでした。
自分としては、場数を踏ませていただいて、練習の進め方なども含めて少しずつこなれてきたかな?と思っています。
(団員のみなさんからすると、まだまだ物足りないところも多々あるかと思いますが…)

また、今回は選曲に少し時間をかけられたので、色々と知らなかった曲を聴き比べ、2曲選びました。
まだ30~40代の作曲家の作品で、ここ数年くらいで書かれた曲ですので、ちょっとノイエには若すぎるかな?とも思ったのですが、若い曲を若い団が歌う良さとはまた違って、大人が歌うから出せる爽やかさが出せていればいいなと思います。

どちらも技術的にそれほど難しい曲というわけではないのですが、音楽として聴いて楽しい・心地よいものに仕上げるのはまた別の次元の話ですよね。
ノイエでは、だいたいの曲は3回くらい練習すればある程度歌えるようになってしまうのですが、歌い手を飽きさせずどれだけその先の高みを示せるか、音楽を作り込んでいけるかが指揮者の力量かと思います。

まだまだその段階には至れていないなと思うのですが、指揮の方も「『できる』は楽しい」のスパイラルに入っていければと思いますので、もうしばらく、長い目でお付き合いいただけると幸いです。
引き続き、よろしくお願いいたします。

by  餅


混声合唱団ノイエ・カンマー・コール

<今日練習した曲>

♪ O quam amabilis es (Pierre Villette)

♪ O Sacrum Convivium (Olivier Messiaen)

♪ Wide Open Spaces(Sarah Quartel)

♪ Flight Song(Kim André Arnesen)

♪ 翳りゆく部屋 (荒井由実)

♪ 時代 (中島みゆき)

♪ Hotel Pacific (サザンオールスターズ)

<会場>

神戸学生青年センター(〒657-0064 兵庫県神戸市灘区山田町3丁目1-1)